7月に転職した。
職種は技術系。
採用されたきっかけはガンダムだった。

その会社には、転職エージェント経由で応募し、元々は営業職で面接を受けた。
面接は、社長と部長クラス3名の計4名。
対するは俺1人。
バランスが悪いにも程がある。
スーパー戦隊と戦う時の怪人の心境だ。
後日、転職エージェントから結果の電話をもらう。
結果は残念ながら不採用だった。
ところが、話はそれで終わりではなく、続きがあった。
転職エージェントは「落ち着いて聞いてください」と言わんばかりに、俺を昏睡状態から目覚めた患者扱いして、その内容を伝える。
「募集していない枠でぜひ採用したい」というものだった。
「はいぃ?」と、この時の俺は杉下右京みたいなリアクションしかできなかった。
どうやら、俺が面接の時に話した「ガンダムが好きでプラモデルを作っている」というエピソードが社長に引っかかったらしい。
プラモデルは確かに好きだが、たくさん作ったり塗装をしたりするほどのガチ勢ではなく、たまたま面接で話せる趣味の話がこれぐらいしかなかったからだ。
それでもこれも何かのご縁だと思い、後日改めて面談し、お世話になることに決めた。

振り返れば、これまでガンダムにはたくさん人生を変える出来事をもらった。
ガンダムのおかげで友達ができ、ガンダムのおかげでT.M.Revolutionに出会い、そして今、ガンダムのおかげでご飯を食べることができるのだ。
オタク趣味は何かと敬遠されることが多く、一部では「オタクは自分がキモいことを自覚して表に出すな」と言われる風潮まであるらしい。
しかし、必要以上に出し惜しみせず上手に活用すれば、思わぬご縁に繋がることを実感した。
使える武器は何でも使うべきだと思う。
もしかしたら、君が恥ずかしいと思う趣味に目を光らせる企業があるかもしれない。
人生は何がきっかけで変わるかわからないのだから。
さあ、みんなも一緒にガンプラを作ろう!
(文・西森圭人)
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